金利動向が不透明な2025年
住宅購入において、もっとも悩ましい選択肢のひとつが 「住宅ローン金利は変動型か固定型か」 という問題です。2025年の住宅ローン市場は、以下のような背景から例年以上に注目を集めています。
- 日銀の金融政策の転換で金利上昇リスクが高まっている
- 建築資材の価格高騰により住宅価格が下がりにくい
- 家計防衛の観点から「返済計画の安定性」が重要視されている
この記事では、最新の金利動向を踏まえつつ、変動型と固定型それぞれの特徴・メリット・デメリットを比較し、後悔しない選び方のポイントをわかりやすく解説します。

変動金利のメリット・デメリット
メリット
- 借入時点の金利が低いため、毎月の返済額を抑えられる
- 繰上返済を早期に進めれば、総返済額を大幅に減らせる
デメリット
- 金利上昇リスクがある
- 将来の返済額が予測しにくく、家計の安定性に不安
- 金利上昇時、返済額の見直しに「5年ルール」「125%ルール」があり、元本が減らないリスクも
固定金利のメリット・デメリット
メリット
- 返済額が契約時から確定しており、家計管理がしやすい
- 金利上昇局面でも影響を受けない
- 長期的な安心感がある
デメリット
- 変動金利より金利水準が高い(2025年時点でおおむね1.5〜2.0%程度)
- 借入当初の返済負担が大きくなる
- 繰上返済をしても「高い金利を払い続けた」ことになり、結果的に割高感が出る場合も
金利タイプ別シミュレーション(借入4,000万円・35年あたり)
| 金利タイプ | 前提金利 | 月々の返済額の目安 | 総返済額の目安 |
|---|---|---|---|
| 変動金利 | 0.60% | 約10万6,000円 | 約4,450万円 |
| 固定金利 | 1.75%(1.5〜2.0%の中間値) | 約 12万8,000円 | 約5,400万円 |
※あくまで簡易試算の目安です。実際の返済額は借入条件(返済方式・ボーナス併用など)によって異なります。
このように、借入当初は変動金利のほうが返済負担を抑えられる一方で、固定金利(仮に1.75%とした場合)と比較すると、月々で約2.2万円、総返済額で 約950万円程度の差が出る可能性があります。ただし、将来金利が上昇すれば、この差は縮小、場合によっては逆転することもあり得ます。

2026年の最新動向と専門家の見解
- 金利上昇リスクは以前より高まっている
- 一方で景気動向次第では「低金利が継続する可能性」も残る
- 金融機関によっては「固定と変動のミックスローン」も提案されている
つまり「絶対にこちらが有利」とは断言できず、ライフプランとリスク許容度に応じた選択が必要です。
タイプ別おすすめの選び方
変動金利がおすすめの人
- 借入額を早期に繰上返済できる見込みがある
- 共働きで世帯収入が安定している
- 金利上昇リスクを許容できる
固定金利がおすすめの人
- 子育て世帯で家計の安定性を重視したい
- 借入額が大きく、返済期間も長い
- 金利の先行きに不安があり、安全策を取りたい
ミックスローンという選択肢
変動型と固定型を半々で組み合わせる方法もあります。これにより「返済額を抑えつつ、金利上昇にも備える」というバランスを取ることが可能です。
チェックリスト:ローン選びの前に確認すべきこと
✔︎借入総額と家計収支のバランス
✔︎繰上返済をどの程度見込めるか
✔︎共働きか単独収入か
✔︎将来のライフイベント(教育費・老後資金)を考慮しているか
✔︎金融機関のシミュレーションを複数比較したか
まとめ:大切なのは「リスクとの付き合い方」
変動金利と固定金利、どちらを選ぶかに絶対的な正解はありません。重要なのは「自分の家計やライフプランに照らして、どこまでリスクを取れるか」を見極めることです。
- 返済負担を軽くしたい → 変動型
- 安心を優先したい → 固定型
- バランスを取りたい → ミックス型
この3つの選択肢を整理し、将来の暮らしを守れるローンを選びましょう。
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