ZEH住宅は意味がない?消費者が不安に感じやすいポイントと対策方法を解説

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ZEHは省エネ性能が高い住宅として注目されていますが、「意味がないのでは」「後悔しそう」と不安に感じる方も多いかもしれません。理想的な住まいを実現するには、ZEH住宅と一般住宅の違いや不安を感じやすいポイントを事前に理解しておくことが重要です。

この記事では、ZEH住宅における消費者が不安を感じやすいポイントと対策方法を解説します。

ZEHについて詳しく知りたい方は、次の記事もあわせてご覧ください。

<ZEH(ゼッチ)とは?メリットやデメリット、購入時のポイントを解説>

目次

ZEH住宅は意味がない?と消費者が不安に感じやすい6つのポイント

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ここでは、ZEH住宅にしても意味がない?と消費者が不安に感じやすい6つのポイントを紹介します。

  1. 理想的な間取りやデザインが実現しなかった
  2. 想定以上に建築費が高額だった
  3. 維持コストが大きな負担となっている
  4. 耐震性に不安を感じる
  5. 思うような創エネ効果が得られなかった
  6. システムをうまく使いこなせない

ポイントを押さえておき、対策に役立てましょう。

1. 理想的な間取りやデザインが実現しなかった

ZEH住宅を建てるには条件をクリアする必要があり、間取りやデザインなどが制限されてしまうケースがあります。

たとえば、高断熱住宅を建築するためには大きな窓や高い天井、吹き抜けなど自身の希望条件を叶えられない場合があるでしょう。大きな窓は外気の影響を受けやすい特性があり、夏場は室内温度が上がりやすくなります。また、吹き抜けは冬場に暖かい空気を上に逃がしてしまい、暖房が効きにくくなります。 

ほかにも太陽光発電システムを設置するために屋根を大きくする必要があり、住宅全体のバランスが想定よりも悪くなる可能性が考えられます。

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ZEH基準を満たすための制約ももちろんありますが、早い段階で設計士と打ち合わせを開始することで、理想に近い形になるようご提案をさせていただきます。

2. 想定以上に建築費が高額だった

ZEH住宅の建築費は、高性能かつ最新の設備機器を導入するため、一般住宅よりも建築費が高額になります。一般住宅の坪単価はおおよそ60〜70万円程度ですが、ZEH住宅の坪単価は5〜25万円ほど高くなり、75〜85万円程度です。

ZEH住宅には、断熱性能の高いガラス・サッシや太陽光発電などの創エネシステムが必要になります。省エネ性能をさらに高めるため、次の設備を導入するケースもあるでしょう。

  • 高効率空調設備
  • 省エネ換気システム 
  • 高効率給湯設備 など

長い目で見れば電気代の大幅な節約になるZEH住宅ですが、建てるにあたって初期費用が想定以上に高額となり、後悔する方もいるかもしれません。

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全国展開に加え、年間約1,000戸の引き渡しをしているAVANTIAでは、スケールメリットにより建材などの仕入れ価格を抑え、よりお値打ちな価格で販売しています。 電気代等のランニングコストの削減に加え、 住宅ローン控除や国からの補助金が期待でき、購入した後の金銭的メリットは多くありま す。

3. 維持コストが大きな負担となっている

太陽光発電システムなどは、規模が大きいほどメンテナンス費用がかかるため、場合によっては維持コストが経済的に大きな負担となる可能性があります。

たとえば住宅用で10kW未満の太陽光発電システムの場合、定期点やメンテナンスは一回につき10万円程度のメンテナンス費用がかかるのが一般的です。メンテナンス頻度は、設備を導入して1年後に一回、その後は最低4年に一回のペースで行うと良いでしょう。

2017年に改正されたFIT法(固定価格買取制度)によって、太陽光発電システムの定期点検が義務化されました。定期点検を怠ると省エネ効率が低下しかねないほか、設備の放置によってメンテナンス費用よりも修理費用が高くなる可能性があるため、忘れず実施しておきましょう。

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確かに定期点検では費用は掛かりますが 、断熱性能の高いZEH水準住宅では冷暖房費などが抑えられ、ランニングコストを削減できます。毎月の光熱費で削減できた分から毎月積み立てることにより、急な出費として家計を圧迫するものにはなりません。その余剰分は貯金などに回すこともできます。

4. 耐震性に不安を感じる

太陽光発電システムを屋根に設置することで、住宅全体の耐震性に不安を感じる方も少なくありません。

太陽光パネル1枚の重量は12〜15kg前後です。10枚設置すれば150kg、20枚なら架台などのパーツを含めると400kg以上の重量になる可能性があり、屋根に大きな負荷がかかります。

屋根の重量は、住宅の耐震性を左右する重要な要素です。屋根の重量が軽いほど住宅の重心位置が下がり、地震時の揺れ幅が軽減されるため、住宅が崩れにくくなります。

耐震性を向上させるため太陽光パネルの設置とあわせて住宅の補強工事をする場合、高額なZEH住宅にさらなるコストが必要になり、経済的な負担も大きくなるでしょう。

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AVANTIA の住宅は耐震等級3を取得しており、太陽光パネルを設置することも考えられたつくりとなっています。屋根材も軽量なガルバリウム鋼板などを採用することで太陽光パネルを設置しても問題ありません。

5. 思うような創エネ効果が得られなかった

場合によっては、太陽光発電システムを設置しても思うような創エネ効果が得られないと感じるかもしれません。

太陽光発電システムの発電量は、季節や天候によって左右されることに加え、地域によって日照時間が異なります。晴天時は発電量が十分でも、天候が悪い日が続けば、発電効率が大きく下がってしまうのがデメリットです。

天候以外に、太陽光発電システムの発電量が低下する主な原因は次の通りです。

  • パネルの上に樹木や建物などの影がかかる
  • パネルの劣化が激しい場合や汚れている場合

創エネ効果を高めるには、太陽光パネルの定期点検を怠らないようにしましょう。

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日照時間や天候など、地域によって得られる創エネ効果は変化します。そのため創エネのことを配慮しつつ、お客様の理想の条件などを考慮して土地のご提案をさせていただきます。

6. システムをうまく使いこなせない、HEMSを導入する意味があるかわからない

ZEH住宅には、エネルギー計測装置の設置が必須です。家庭で使うエネルギーを節約するための管理システムを「HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)」といい、その操作に不安を覚える方もいます。

ZEH住宅において、実際にシステムを操作する頻度が高いのがHEMSです。画面を見るだけで電力使用量がわかり、スマートフォン経由で外出先からエアコンの操作や玄関ドアの施錠確認など、家電製品の管理・コントロールが可能です。

HEMSは簡単な操作で扱えますが、機械の操作に慣れていないとシステムをうまく使いこなせない場合もあるかもしれません。

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HEMSは太陽光発電量と使用電気量の可視化による電気使用状況の把握と、タブレット端末・PCからの遠隔操作やAIによる自動調整といった一元管理が可能です。自動調整機能では、発電した電力の最適な使い方をAIが導き出し、電気料金を抑えるよう調整をすることができます。購入いただいた住宅については、アフターサービスでお電話やチャットなどによるやり取りが可能です。導入した設備についても不安に思う点やお悩みを解決できるようサポートいたします。

ZEH住宅で後悔しないための対策方法


ZHEとお家

ZEH住宅で後悔しないためには、以下の対策方法を心に留めておきましょう。

  • 補助金制度を活用する
  • あらかじめ居住エリアを慎重に検討する
  • システムの操作方法を学んでおく

それぞれ順に解説します。

補助金制度を活用する

ZEH住宅の建築費は一般住宅よりも高額ですが、条件を満たすと補助金を受け取れるため、建築費や維持コストの負担を抑えられます。

ZEHの区分や事業が異なると、要件や補助金額も変わります。区分がZEHの場合、補助金の要件などは次のようになります。

区分 事業名称補助額行政機関対象の住宅要件
ZEH 子育てエコホーム 80万円/戸 国土交通省 注文・建売のZEH住宅 ZEHの要件を満たすこと
地域型住宅グリーン化事業 上限140万円/戸国土交通省 中小工務店などによる木造のZEH住宅 ZEHの要件を満たすこと
戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH) 化等支援事業 55万円/戸
(導入設備に応じて補助金の加算あり)
環境省注文・建売のZEH住宅 ・  ZEHの要件を満たすこと
・ ZEH認定ビルダーが設計・建築・販売する住宅であること

【2024年最新】子育てエコホーム支援事業とは?補助額や申請要件を解説

ZEHの要件とは、以下の項目を満たす住宅を指します。

  • 強化外皮基準を満たす
  • 断熱と省エネによる省エネ率20%以上
  • 太陽光発電システムなどの創エネを含んだ省エネ率が100%以上

他のZEH区分における補助金について詳しく知りたい方は以下のサイトをご確認ください。

参照:ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの推進に向けた取り組み

あらかじめ居住エリアを慎重に検討する

太陽光発電システムの不安定な発電量が心配な方は、居住エリアを検討するにあたって天候や日照時間、月ごとの平均気温などを入念に確認しておきましょう。

太陽光パネルの劣化でも発電効率は下がるため、メンテナンスのスケジュールや予算を想定しておくことも大切です。ハウスメーカーや機器メーカーが提供している発電シミュレーションを活用する方法もあります。

発電シミュレーションはやや厳しめに想定しておくのがベターです。太陽光発電システム導入後に思うような創エネ効果が得られなくても、軌道修正しやすくなります。

ハウスメーカーや機器メーカーに直接的なアドバイスを求めるのも良いでしょう。

システムの操作方法を学んでおく

ZEH住宅に必要なHEMSやスマートメーターなどの操作は、少しずつ慣れていくしかありません。

ZEH住宅を建てる前のチェック方法として、メーカーのホームページでシステムの使い方が動画形式で紹介されているものを閲覧できる場合もあります。また、メーカーのショールームでは現物のシステムを実際に操作できることもあるため、住宅選びと同様にシステム選びにも気を配ると良いでしょう。

複数のメーカーの公式サイトを見たり、ショールームを訪れたりして、自身が使いやすいシステムを徹底検証してみてください。

まとめ:ZEH住宅のポイントを押さえて後悔や失敗のリスクを減らそう

ZEH住宅は省エネ性能が高く、光熱費を抑えながら快適な住環境を叶えられます。しかし、建築費が高額であったりデザインに制約があったりなど、いくつかの懸念点があることも事実です。

ZEH住宅は意味がないのではと不安に感じる方は、対策ポイントを心得ておきましょう。対策を講じることで、ZEH住宅のメリットをより多く享受しながら快適な暮らしを実現できるはずです。

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