頭金ゼロでも家は買える?住宅購入の初期費用完全ガイド

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頭金ゼロ購入は現実的か

「住宅購入には頭金が必要」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。しかし近年では、金融機関のローン商品が多様化し、頭金ゼロでの購入も一般的になりつつあります。

とはいえ、頭金を入れない場合のリスクや初期費用の総額を理解しておかないと、「買えたけど返済が苦しい…」という状況に陥りかねません。

この記事では、頭金ゼロで本当に住宅購入は可能なのか?初期費用はいくら必要なのか?を徹底的に解説します。

目次

頭金とは?その役割

頭金とは、住宅購入時に「自己資金」として最初に支払う金額のこと。

頭金の主な役割

  • 借入額を減らし、月々返済額を軽くする
  • 金融機関の審査で有利になる
  • 将来的な金利負担を抑える

一般的には「物件価格の2割程度」が目安とされます。例えば4,000万円の住宅なら800万円が必要、という計算です。

机の上に置かれた家の模型と電卓

頭金ゼロでも買えるのか?

購入は可能です。

ただし、以下の条件を満たす必要があります。

  • 返済負担率(年収に占める返済額の割合)が適正範囲内である
  • 勤続年数や信用情報が一定基準を満たしている
  • 金融機関のローン商品に「諸費用ローン」が用意されている

初期費用の内訳と総額

頭金ゼロでも「初期費用ゼロ」ではありません。住宅購入時にはさまざまな費用がかかります。

主な初期費用

  • 諸費用(5〜7%程度)
    • 登録免許税・司法書士費用
    • 火災保険料・地震保険料
    • 融資手数料・保証料
  • 引越し費用・新生活準備費
    • 家具・家電購入費
    • カーテン・照明

総額の目安

4,000万円の住宅購入であれば、200〜300万円程度の初期費用が必要となります。これを自己資金で用意できない場合、諸費用ローンの利用を検討することになります。

家の模型の前で手を挙げる家族のフィギュア

頭金ゼロのメリットとリスク

メリット

  • 早期にマイホームを取得できる
  • 貯蓄を生活資金や教育費に残せる
  • インフレや金利上昇前に購入可能

リスク

  • 毎月の返済額が増える
  • 総返済額が大きくなる
  • 売却時、ローン残高が物件価格を上回る「オーバーローン」リスク

シミュレーション:頭金あり/なしの違い

ケース1:頭金ゼロ・借入4,000万円(金利0.6%・35年)
 ● 月々:約10万5,600円
 ● 総返済額:約4,436万円

ケース2:頭金800万円・借入3,200万円(金利0.6%・35年)
 ● 月々:約8万4,500円
 ● 総返済額:約3,549万円

頭金を入れることで、月々の返済は約2万1,000円軽くなり、総返済額でも約887万円の差になります。

頭金ゼロで失敗しないためのポイント

✔︎返済比率を25%以内に抑える
✔︎繰上返済を計画的に実施
✔︎金利上昇リスクに備え、固定型やミックスローンも検討
✔︎諸費用・家具家電など最低限の自己資金は準備しておく

ケーススタディ

事例1:共働き世帯(30代)

頭金ゼロで4,000万円を借入。共働きの安定収入で返済比率25%以下を維持。5年後にボーナスで繰上返済を行い、返済期間を短縮。

事例2:単独収入世帯(40代)

頭金を入れずに購入したが、教育費と重なり返済が厳しくなった。結果として繰上返済が難しく、ローン残高が資産価値を上回る状況に。

まとめ:頭金ゼロ購入は「戦略次第」

頭金ゼロで家を買うことは可能ですが、返済計画を誤ると家計に大きな負担を残します。

  • 頭金ゼロは若年層や共働き世帯に向いている
  • 返済負担率・繰上返済の見込みを冷静に試算する
  • 自己資金ゼロではなく「諸費用分+α」は準備するのが理想

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