繰り上げ返済すべき?しない方がいい?判断ポイントを解説

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繰り上げ返済の「迷い」

住宅ローンを組んだあと、多くの方が一度は考えるのが「繰り上げ返済をしたほうが良いのか?」という疑問です。余裕資金ができたときにローンを前倒しで返せば、利息を大きく減らせる一方、手元資金が減るリスクもあります。

2025年は金利動向の変化やライフスタイルの多様化もあり、繰り上げ返済の判断はますます難しくなっています。

本記事では、繰り上げ返済のメリット・デメリット・判断基準を整理し、しない方がいいケースも含めて徹底解説します。

目次

繰り上げ返済とは?

繰り上げ返済とは、毎月の返済とは別に まとまった資金を前倒しで返済することです。

方式は2種類

  • 期間短縮型:返済期間を短縮し、総利息を大幅に減らせる
  • 返済額軽減型:毎月の返済額を減らし、家計のゆとりを生む

どちらを選ぶかで効果も異なります。

夕暮れの光に包まれたリビング

繰り上げ返済のメリット

利息を大幅に削減できる

例:3,500万円を金利1.2%・35年で借入 → 毎月約10万円
10年後に500万円繰り上げ返済(期間短縮型)すると…
→ 総返済額を約250万円削減可能。

借金を早く完済できる

老後前にローンを完済し、生活資金を安心して確保できる。

金利上昇リスクを軽減

変動金利型を利用している場合、繰り上げ返済によって将来の利息負担増を和らげられる。

繰り上げ返済のデメリット

手元資金が減る

教育費・老後資金・急な出費に対応できなくなる可能性。

住宅ローン控除の恩恵が減る

住宅ローン残高が少なくなると、控除額(年末残高の0.7%)も減少。特に控除期間中(13年間)は、無理な繰り上げ返済を避けた方が得なケースもある。

運用リターンとの比較が必要

投資で得られるリターン(株式・投資信託など)がローン金利より高ければ、繰り上げ返済より投資の方が有利になる可能性がある。

落ち着いた空間で家計を整えるひととき

繰り上げ返済「すべき人」と「しない方がいい人」

すべき人

  • 教育費や老後資金に余裕がある
  • 変動金利で借入をしている
  • 住宅ローン控除が終了した後

しない方がいい人

  • 教育費や老後資金をこれから準備する必要がある
  • 金利が低く、控除を最大限活用できる期間中
  • 投資や運用に積極的に取り組みたい人

ケーススタディ

ケース1:30代共働き・小学生の子どもあり

教育費がこれから大きくかかるため、手元資金は残しておき、繰り上げ返済は控える方が安全。

ケース2:40代・教育費が一段落

住宅ローン控除終了後に、まとまった繰り上げ返済を行うと効果的。

ケース3:50代・退職金見込みあり

退職金で一括繰り上げ返済し、老後を無借金で迎えるのも有効。

判断に役立つチェックリスト

✔︎手元に「生活費6か月分+教育費+老後資金」を残せるか?
✔︎金利と投資利回り、どちらが有利か比較したか?
✔︎住宅ローン控除の適用期間を把握しているか?
✔︎家計の安定性(収入・支出)に自信があるか?

まとめ:繰り上げ返済は「家計の安全性」とのバランス

繰り上げ返済は利息削減という大きなメリットがありますが、無理をすると生活資金が不足するリスクも伴います。大切なのは、「いつ」「どのくらい」繰り上げ返済を行うかをライフプランと照らし合わせること

焦って返すよりも、計画的に「控除終了後」「教育費が落ち着いたタイミング」で実施するのがおすすめです。

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繰り上げ返済で迷ったときも、ぜひ専門スタッフにご相談ください。

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