金利選びで“住宅ローンの満足度”が変わる
住宅ローンを検討する際に、最も多く寄せられる質問のひとつが「変動と固定、どちらを選ぶべきですか?」というものです。
2025年下半期の今、日銀の政策変更や物価上昇などを背景に金利の動きが読みづらくなってきており、選択の難しさは一段と増しています。 しかし、焦る必要はありません。
この記事では、最新の市場動向を踏まえつつ、それぞれの金利タイプの特徴と選び方の指針を5つの視点でご紹介します。
そもそも何が違う?変動金利と固定金利の基礎知識
「いつ」「どれだけ」金利が動くかの違い
✔︎変動金利
- 半年ごとに金利が見直されるタイプ
- 市場金利の動きに連動しやすく、短期的には低金利
- 金利上昇リスクがあるが、総返済額は少なくなる傾向
✔︎固定金利
- 借入時の金利が返済終了まで変わらない
- 月々の返済額が一定で、計画が立てやすい
- 金利水準は変動より高めに設定される
2025年現在多くの金融機関では、以下の水準で推移しています。
- 変動金利:0.3~0.6%
- 10年固定:1.2~1.4%
- フラット35:1.9~2.1%
2025年の金利環境をどう読むか?
固定金利は上昇傾向、変動金利は“様子見”の局面
2025年秋時点、日本の金利環境は大きな転換期を迎えています。日銀のマイナス金利政策はすでに終了し、長期金利がゆるやかに上昇中。この影響で、フラット35などの固定型住宅ローンの金利も上がっています。
一方で、変動金利は依然として低水準にとどまっており、過去最安水準に近い状態が続いているのが現状です。
✔︎今後の見通し
- 短期金利(=変動金利のベース)は、2026年以降に上昇の可能性
- 長期金利(=固定型のベース)はすでに上昇中
- 金利上昇に備えた“固定型への切り替え需要”が増加中

メリット・デメリットで比較する
項目 | 変動金利 | 固定金利 |
---|---|---|
月々の返済額 | 少ない | 多い(安定) |
総返済額 | 安くなりやすい | 高くなりやすい |
金利変動リスク | 高い | なし |
金利上昇の影響 | 受ける | 受けない |
借入時の安心感 | 少ない | 大きい |
将来予測が必要 | 必要 | 不要 |
それぞれに一長一短があるため、「どちらが得か」ではなく「どちらが自分の考え方に合うか」が重要です。
向いている人・家庭の特徴は?
タイプ別の選び方で納得の選択を
✔︎変動金利が向いている人
- 金利上昇に備えて繰上返済ができる余裕がある
- 短期間(10〜15年以内)での返済計画を立てている
- 金利の動向に関心があり、自分で情報収集できる
- 将来的に住み替え・借り換えも検討している
✔︎固定金利が向いている人
- 長期的な安定を優先したい
- 教育費や老後資金など、将来の出費を把握したい
- 共働きで返済が長期間に及ぶ予定
- 金利リスクを最小限に抑えたい
判断の軸は、「リスク許容度」と「ライフスタイル」です。

選べないときは「ミックス型」も選択肢に
変動と固定を組み合わせる戦略もあり
どちらか一方に決めきれない場合は、“ミックス型”という選択肢もあります。
✔︎ミックス型とは?
- 借入金額の一部を変動型、残りを固定型に分ける
- 例:3,000万円の借入 → 1,500万円は固定、1,500万円は変動
- リスクとメリットを分散できる
金融機関によっては、柔軟な設定が可能です。特に家計に不安のある場合や、お子さまの教育費など将来の支出見通しが立ちにくい場合には、この方法が有効です。
AVANTIAなら、金利選びもトータルにサポート
AVANTIAでは、住宅ローンの選び方についても中立的な立場でご相談対応を行っています。「金利タイプをどう選ぶべきか」だけでなく、「その先のライフプランを含めて一緒に考える」スタンスです。
✔︎AVANTIAのサポート内容
- 住宅ローン金利タイプの比較・シミュレーション
- ご家庭ごとのライフプランに応じた選択支援
- 借入金額・返済年数の最適化提案
- 繰上返済や借り換えを前提としたプランニングも可能
特定の金融機関に縛られず、複数の選択肢を公平に比較したうえでご提案するため、安心してご相談いただけます。
「金利を選ぶ」とは「暮らし方を選ぶ」こと
住宅ローンの金利タイプを選ぶということは、数字の比較だけではなく、自分たちの暮らし方・価値観に向き合うことでもあります。
- 少しでも総支払額を減らして貯蓄に回したいか
- 安定した支払いで心のゆとりを優先したいか
- 将来的な転職・転勤・家族構成の変化があるか
どちらが正解、という答えはありません。だからこそ、情報を正しく整理し、納得して選ぶことが最も大切です。
AVANTIAでは、数字だけでなく「その人の暮らし」に合わせた住宅ローン選びをお手伝いしています。
迷っている方は、ぜひ一度ご相談ください。