夏の快適性、間取りで決まる!
年々厳しさを増す日本の夏。2025年も例外ではなく、すでに名古屋圏でも35℃を超える猛暑日が続出しています。これまではエアコンでしのげた暑さも、最近では「冷房が効きにくい」「電気代が高騰して使用を控えている」といった声が増え、「そもそも“涼しい家”をどう造るか?」という視点がより重要になってきました。
特に住宅購入・建築を検討している方にとっては、エアコンに頼る前提ではなく、「室内環境そのものを快適に保つ設計」を意識することが、今後のスタンダードになりつつあります。
この記事では、AVANTIAの設計事例や最新住宅トレンドをもとに、「夏を快適に乗り切るための間取りと設計の工夫」を分かりやすくご紹介します。
なぜ“間取り”で夏の快適性が変わるのか?
夏に家が暑くなる理由は単に「気温が高いから」ではありません。実は、家の構造や間取り、窓の向き、通風計画など、設計上の工夫があるかどうかで、体感温度に大きな差が出てきます。
以下のようなケースは、間取り設計によって避けることが可能です。
- 南向きリビングが日差しで灼熱地獄に
- 窓はあるのに風がまったく通らない
- 廊下やクローゼットが湿気と熱気の溜まり場になる
つまり、家づくりの段階で「夏に暑くなりにくい構造」にしておけば、結果的にエアコン代の節約にもつながり、家族全員が快適に暮らせるのです。

夏を涼しくする!7つの間取り・設計テクニック
対面窓で“風の通り道”を設計する
自然の風をうまく取り込むには、「窓の数」よりも「配置のバランス」が重要です。特にポイントとなるのは、風の“入口”と“出口”をつくること。
実践ポイント:
- 南北または東西に対角線状に窓を配置
- 吹き抜け+高窓を使って上昇気流を促す
- 廊下や階段ホールに小窓を設置して空気を循環させる
- ドア上部に欄間やスリットを設けて、閉じていても風が通る構造に
小さな窓でも、配置が工夫されていれば大きな効果を発揮します。
南向きリビングは“庇(ひさし)”で遮熱コントロール
「明るい家がいいから南向きにしたのに、夏は暑くて耐えられない」——そんな後悔を防ぐには、庇やバルコニーの設置が効果的です。
理由:
- 夏は太陽が高く、庇で直射を遮断
- 冬は太陽が低く、庇の下まで日差しが届く
- 光は入れて熱は遮る=理想的なコントロールが可能
さらに、植物による「緑のカーテン」を組み合わせると、断熱性と景観性を両立できます。
回遊動線で空気が“流れる家”をつくる
動線設計は快適性にも直結します。特に「回遊できる家」は風がよく通り、熱や湿気がこもりにくくなります。
実例:
- キッチン→洗面所→廊下→リビングと回遊できる構造
- ファミリークローゼットにも小窓を設置して通風確保
- 階段下やパントリーも空気がこもらないよう換気窓を設置
家事効率が良くなるだけでなく、「風の道」が確保され、体感温度を2〜3℃下げる効果もあります。
「西日」への対策をしっかり行う
西日は夏の熱の大敵。午後以降の強い日差しが室内を焼き、夜まで熱が残る原因になります。
おすすめの対策:
- 西側には極力大きな窓を設けない
- 小窓+外付けブラインドや木製ルーバーを活用
- ベランダやウッドデッキを使い、建物から距離を取る
- 西側に植栽を配置して自然の遮熱を活用(例:常緑樹)
“断熱性”は冬だけでなく夏にも活きる!
「断熱=冬に暖かい」というイメージが強いですが、実は夏の快適性にも直結します。外からの熱の侵入を防ぐことで、室温上昇を抑え、冷房効率をアップできます。
見るべき性能:
- UA値(外皮平均熱貫流率)が低い=断熱性が高い
- Low-Eガラス+樹脂サッシの窓を採用
- 高気密設計(C値の管理)で冷気の漏れを防止
AVANTIAの住宅は、ZEH水準の断熱等級5〜6に対応した仕様も可能。省エネかつ快適な暮らしが手に入ります。
室内と外構をセットで考える「パッシブ設計」
間取りだけでなく、外構(庭・アプローチ・植栽)と連動させることで、家全体の涼しさが変わります。
- アプローチ脇に落葉樹を植えて、夏の日差しをカット
- 外壁に打ち水や遮熱塗装を施すことで表面温度を下げる
- ウッドデッキ下に通気空間を確保し、地熱を遮断する
室内に風を取り入れる前に、「熱を持ちにくい環境」を外でつくるのがコツです。
小屋裏収納・2階ホールの熱ごもり対策も忘れずに
屋根に近い空間はどうしても熱がこもりがち。そこで有効なのが「高窓+排気ファン」の設置。
ポイント:
- 2階ホールや階段上に天井付近の換気窓を設置
- 夏場は高温の空気が自然に上昇し、熱を外に排出
- 電動開閉機能をつけることで効率的な排熱が可能
こうした空間はデザイン性も兼ね備えており、室内に立体感と開放感をもたらします。

風通し vs 日当たりは「バランス」で考えるのが正解
明るさを優先しすぎると暑くなり、風通しを重視しすぎると冬が寒くなる。この“ジレンマ”を解決するには、「設計段階でのシミュレーションと工夫」が必要です。
AVANTIAでは…
- 敷地の方角、風向き、周辺建物まで踏まえた設計シミュレーション
- 名古屋・春日井・豊田など、地域特性に合った家づくり
- 通風・採光・断熱のバランスを取ったベストプランをご提案
「デザインが良い家」ではなく、「一年を通して暮らしやすい家」が今後の理想です。
2025年の“夏に強い家”を建てるなら、今が動きどき
住宅の設計は、暑さを我慢するかどうかではなく、最初から「暑くなりにくい家をつくる」ことが前提になっています。だからこそ、建てる前のプランニング段階で快適性を追求することが大切です。
AVANTIAでは、以下のようなご提案を行っています。
- 建築士と一緒に“風が通る間取り”を設計
- モデルハウスや完成物件で実際の体感温度を確認
- 植栽や庇も含めた「トータル遮熱設計」
- 長期的に冷暖房費を抑えられる省エネプラン
さらに、省エネ住宅は住宅ローン控除・補助金などの対象にもなり、経済面のメリットも大きくなっています。
AVANTIAで「夏も快適な間取り」をご体感ください
👉 通風・断熱性能に優れた物件を探す
👉 設計士へのご相談・間取り提案はこちら
👉 快適性+コストを両立する資金シミュレーション